「かくれ酸欠」対策で業務効率UP!

2020年から続くコロナ禍で、自宅以外ではマスクが必須に。
自宅や専用の個室で仕事ができたり、頑丈なパーテーションで区切ってでもいない限りは、仕事中もマスクを外せない方が多いと思います。

マスクをしている生活が続くと、息苦しさ・頭痛・めまい・集中力低下といった症状が気になったことはないでしょうか。

マスクをして呼吸をするということは、外気のほかに自分の吐いた息(二酸化炭素)も一緒に吸っていることになるので、上記のような酸欠の症状が出やすくなるのです。

さらに、「マスクをしている状況」「長引くコロナ禍」「仕事」等、ストレスがかかり緊張している状態の時は、呼吸が浅くなり(「かくれ酸欠」と呼ばれています)十分な酸素が取り込みづらくなります。

ヾ(;→㉨←)ノナンダカクルシイ~

マスク苦しい

「酸欠」と「かくれ酸欠」の違い

酸欠の正式名称は「酸素欠乏症」です。
酸素欠乏とは空気中の酸素濃度が低下することをいい、酸素欠乏状態の空気を吸入することで酸素欠乏症にかかります。

酸素欠乏症にかかると目まいや意識喪失、さらには死に至る場合があります。
本格的な酸素欠乏症は、船倉や貯蔵庫・マンホールやトンネルの中などの密閉された空間で、木材や微生物の呼吸・ガスの噴出などと合わさり、酸素欠乏状態の空気が増えると起こります。そのような場所で勤務する場合は、十分な対策が取られますが、不測の事態で酸素欠乏症に陥り、労働災害になったということも多々あります。

それに対し「かくれ酸欠」は気がつかないうちに呼吸が浅くなり、体に取り込む酸素が不足する状態のことを指します。
実質的に空気中の酸素が欠乏しているわけではなく、単に上手く呼吸ができていないことで起こるのです。
一概には言えませんが、デスクワークや長時間の運転等、あまり上半身を動かさない仕事で起こりやすいようです。

人は鼻や口から空気を取り込み、気管を通して肺に空気を送ります。
しかし、肺には筋肉がなく自分で動くことができません。肋骨の間にある筋肉や横隔膜上を動かすことで、ふくらんだりしぼんだりして空気の出し入れをしています。
そのため上半身があまり動ず、胸周りの筋肉等が固まると、呼吸が浅くなってしまい「かくれ酸欠」に陥りやすいのです。

マスク内で浅い呼吸が続くとどうなるでしょう

外気をあまり吸えず、自分の呼気ばかりを吸うことになります。

しかし、自分の息を吸わないようにマスクを外して仕事をする・外出するということは、新型コロナウイルスの感染防止対策の観点から好ましくありません。
するとポイントは、いかに「かくれ酸欠」を解消するか=上手に呼吸をして、自分の呼気(二酸化炭素)よりも多くの外気(酸素)を取り込むかということになります!
※もちろん「本当に苦しくて倒れそう!」という場合は、人がいない場所を選んでマスクを外して深呼吸をしてくださいね。

(Ο-Ο―)キリッッ!!

かくれ酸欠チェック

それでは、ご自分が「かくれ酸欠」になっていないかをチェックしてみましょう!

🔲普通に呼吸をした状態から、吐き出すときに10秒間数える
その際途中で息が切れてしまう

🔲鼻からゆっくり呼吸をすると肩が上がる

上記の状態に当てはまると、「かくれ酸欠」の可能性があります。
10秒という短い時間であっても息を吐き出し続けることができないのは、十分な量の息が吸えていないためです。
また、肺を動かすための胸周りの筋肉や横隔膜をしっかり使って呼吸ができていれば、胸が前に出て脇が横に広がるため、肩は上がりません。

「かくれ酸欠」は先に紹介した本格的な「酸素欠乏症」のようにすぐに命に係わるようなことにはなりません。

しかし、集中力や記憶力の低下・慢性的な眠気や頭痛・疲れがとれないなどの影響がだんだんと出てきます。

そしてその状態が続いてしまうと、自律神経が乱れて、精神的にも影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

:(;゙゚’ω゚’):タイヘン!!

「かくれ酸欠」を解消(深い呼吸をする)方法

◆上半身の筋肉をほぐすため、仕事中も定期的に伸びやストレッチをする

◆口呼吸の癖がある方は鼻呼吸を意識する

◆横隔膜が動くのを意識して鼻から呼吸する
(肩を上げないよう意識しながら鼻で深呼吸をすると、胸や脇が広がり、横隔膜が動くのを感じられると思います。呼吸法を教えてくれる、ヨガや瞑想もおすすめです)

「横隔膜 ストレッチ」等と検索すると、さまざまな方法が出てきます。
横隔膜を上手に動かせるようになると、意識をしなくても、深い呼吸ができるようになってきます。

上手な呼吸が職場にもたらすメリット

◇苦しくなって思わずマスクをずらしたり、外してしまう人が減る
職場の全員がマスクをきちんと付けられていれば、新型コロナウイルスの感染対策の強化につながります。

◇フロー状態に入りやすくなり、業務効率があがる

フロー状態とは、心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱された概念で、“人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態”のことを意味します。
日本では主にスポーツの分野においてゾーンと呼ばれたり、無我の境地、忘我状態などとも呼ばれることがあり、様々な分野に広く普及しています。何かに集中していて、気が付いたらものすごく時間が過ぎていたという経験があれば、それがフロー状態です。

実は、呼吸とフローの度合いには、関連があると言われています。ゆっくりとした深い呼吸をすると「セロトニン(別名:幸せホルモン)」という、精神を安定させてくれる脳内物質が分泌されやすくなります。

最近のスポーツ心理学の研究によると、高い結果を出すスポーツ選手にはある共通点がみつかったそうです。これらのことを一気に行うことで、セロトニンやドーパミンといった快楽物質が分泌され、脳がリラックスして、フロー状態に入りやすくしてくれます。
①まず極度の緊張状態に入ること
②次に、呼吸法などを使い脳を一気にリラックスさせる
③目の前の問題に集中し「よし、やるぞ!」と意識を切り替えること

「最近なんとなく息苦しいな」「かくれ酸欠かもしれない」と思ったら、先述した‟深い呼吸をする方法”を意識して取り入れてみましょう!
上手くいけばフロー状態に。そこまではいかなくても、頭がすっきりして、仕事に集中しやすくなるのを実感できると思います。

“<(〇ー〇)>”シュウチュウ…

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